リンゴ ー400種類超の「ポリフェノール」が効くー
「1日1個のリンゴは医者を遠ざける」こんな諺もあるほど、 リンゴは老化防止に効果がある成分がたくさん含まれています。 リンゴ1個の中に、「プロアンチシアニジン」、「カテキン」など、種々のポリフェノール(体のサビつきに効果がある)がつまっているといわれています。 このポリフェノールがリンゴの色や苦みをつくっています。 東京都老人総合研究所の研究室では、活性酸素のために心臓がどんどん老化してしまうモデルマウスを使って、食材の抗酸化作用を研究していました。 リンゴ由来のポリフェノールをこのモデルマウスに投与したところ、モデルマウスの心臓の老化は劇的に抑えられ、寿命は3割延長したのです。 「1日1個のリンゴで医者知らず」の秘密は、この皮の直下にあるポリフェノールにあるのかもしれません。このポリフェノールは特に、「リンゴの皮のすぐ下」に濃縮されているので、皮を分厚くむいてしまうとなくなってしまいます。 農薬などをよく洗い流して、なるべく皮ごと食べるのが効果的です。 ほかに、リンゴには高血圧の改善に効果のあるカリウムも多く含まれています。 リンゴの食物繊維であるペクチンは抗酸化作用があり、また加熱すると、抗酸化力が9倍にも!さらに水にも溶けるので、水分を取り込みながら腸の中を掃除し、余分なコレステロール、中性脂肪を排せつする働きがあります。 リンゴに含まれるビタミンC(抗酸化作用が強い)の量は、レモンなどの柑橘かんきつ類と比べるとあまり多くはありません。 しかし、リンゴの中のペクチンによって腸がきれいになるために吸収がよくなるのか、リンゴを食べている人たちと食べなかった人たちで比較すると、3週間後の血液中のビタミンCの濃度に差が現れました。 このようにさまざまな栄養素や抗酸化作用が強く含まれているリンゴは、食後のデザートとしてだけではなく、料理の材料として大いに利用したいものです。
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